多様性を認め、繋がる心

静岡県国際交流員

ヨザ・アディダヤさん

第25回「Life in Shizuoka」では平成29年7月に静岡県多文化共生課に赴任した、インドネシア人の国際交流員ヨザ・アディダヤさんを紹介します。

 

氏 名 :ヨザ アディダヤ

 出身国 :インドネシア共和国 西ジャワ州 バンドン市

居住地 :静岡市葵区

職 業 :静岡県国際交流員

 

-どんな仕事をしていますか

  スラマットシアン(こんにちは)。私は静岡県国際交流員として静岡県の多文化共生を推進するために、学校等でインドネシアの文化や言語に関する講座を行ったり、書類の翻訳や通訳をしたりしています。また、平成2911月にインドネシアの西ジャワ州と静岡県は友好協力覚書を締結しました。そのため私は、県州間のコミュニケーションを円滑に進めるための懸け橋としても活動をしています。

 

-話せる言語を教えてください

  インドネシア語、スンダ語、日本語、英語。ノルウェーのオスロ市に住んでいたことがあり、その時ノルウェー語を少し勉強していたので、日常会話レベルのノルウェー語も話すことが出来ます。また、インドネシア語と似ているマレーシア、シンガポール、ブルネイなどで使用されているマレー語も理解できます。日本に興味を持ったのは幼い頃ですが、日本語を初めて勉強したのは高校3年生の時です。その時は、友達から借りた本を参考に独学で勉強しました。高校を卒業してからは大学で日本学を専攻しました。

 

-インドネシアをひとことで表現するとどんな場所ですか

   多民族、多文化が共存しており、違いを認め受け入れる国です。「多様性の中の統一の国」というのが、インドネシアのスローガンになっています。

 

海外の友人がインドネシアを訪れたら、どんなところへ案内しますか

  竹の楽器アンクルンの演奏や人形劇が開催されるアンクルン村や、船を逆さまにしたような形の火山として有名なタンクバンプラフ山に案内したいです。他にも世界7不思議にも選ばれたことがあり、1,000年もの間、火山灰の中に埋もれていたボロブデゥール遺跡、海が綺麗なブリテゥン島もお勧めです。

 

-海外の友人がインドネシアを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

  日本の焼き鳥に似たサテアヤムや、鶏肉の入ったスープのソトアヤム。はんぺんの様な魚のすり身をスープにつけて食べる、ペンペック。日本でも馴染みのあるナシゴレンやミーゴレン、インドネシアで有名なおやつマルタバックなど、屋台で食べることができる美味しい料理がたくさんあります。

 

-普段、どのように週末を過ごしますか

   喫茶店で読書したり、映画鑑賞したりします。長い休みがあるときは今まで行ったことのない場所に行き、自分が知らないことをいろいろな人から学ぶことが好きです。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

  静岡市はふるさとのように心が休まる場所で大好きです!特に、駿府城公園の周りを散歩することやジョギングすることが好きです。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

   きつねうどんが大好物ですが、静岡県に到着した晩、友達と静岡のチェーンレストランのハンバーグを食べて「大好物のリスト」に入りました。山葵や桜海老を使った料理も大好きです!

 

-インドネシアから家族(友人)が尋ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

   先日、スペインで仕事をしているインドネシア人の友達が2人、静岡に来たので久能山東照宮の階段を1,159段登り案内しました。今度、家族や友達が来たら白糸の滝や、富士山世界遺産センターに連れて行きたいです。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

   外国人が活躍しやすい場所をつくるために一番大事なことは多文化共生社会をつくることです。それを実現させるためには外国人と日本人が交流できる機会を増やすことが鍵だと思います。

 

-静岡県の人々に一言

   外国出身の人は日本人と習慣や言葉の違いがあるかもしれませんが、それは面白いことだと思いませんか?外国人の友達がいると、日本にいながら外国の文化を体験することが出来るので、外国人の友達をつくってみましょう!また、インドネシアや言語に興味のある方は是非声をかけてください。私も日本や静岡県のことをもっと知りたいので、仲良しになれると嬉しいです。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

   静岡県は日本の真ん中に位置しています。更に静岡には食材が439種類あり、日本一の食材王国です。例えひとつ口に合わなかったとしても、他にもたくさんの食材があるので、食べ物の心配はいりません。日本へ観光に来るときは見逃してはいけないところだと思います。