多文化共生を広めるブラジル人の侍

静岡県国際交流員 

モライス・アレシャンドレさん

静岡県の活躍する外国人を紹介する「Life in Shizuoka」第1回目は静岡県庁で働くブラジル人国際交流員のモライス・アレシャンドレさんを紹介します。

 

氏 名:モライス・アレシャンドレ

出身国:ブラジル

居住地:静岡市

職業(勤務先):国際交流員(静岡県庁)

 

-どんな仕事をしていますか

 静岡県多文化共生課で国際交流員として働いています。毎日、地域の国際化、国際交流、多文化共生を進めるために様な 仕事をしています。具体的には、小中高校を回ってブラジルの文化を紹介したり、県庁内の書類の翻訳などをしています。また、外国人 県民に向けてポルトガル語ラジオやフェイスブックで様々な情報を発信しています。外国人の防災意識啓発事業も積極的に行って います。

 

-話せる言語を教えてください

 ポルトガル語、日本語、英語。現在は、中国語を勉強しています。

 

-ブラジルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 豊かな自然に恵まれ、文化的で多様性に富む国です。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 イグアスの滝やアマゾン地域。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 シュラスコ料理専門店でシュラスコを食べながら、サトウキビの酒で作るカクテルを飲みます。

 

-普段、どのようにお休みの日を過ごしますか

  妻、娘と一緒に図書館へ行ったり、散歩したりします。また、家で書道の練習をしたり、本を読んで過ごすことが多で す。

 

静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 やはり、富士山が好きです。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

  一番好きな料理はすき焼きですが、静岡県のさくらえび、三ケ日みかん、緑茶も大好物です。

 

-ブラジルから家族や友人が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 富士山と静岡市東海道広重美術館へ連れて行きます。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 日本人と外国人が触れ合う機会をさらに増やすことが必要だと思います。

 

-静岡県の人々に一言

 ブラジル人国際交流員として、両国の相互理解と絆を深めるために頑張っています。より多くの県民の方と接することができれば幸いです!

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡県は気候が温暖で、自然や食べ物にも恵まれている地域です。是非、静岡県にお越しください!


アメリカ東海岸の風を静岡県庁に

静岡県国際交流員

スティーブン・ペルコビッツさん

 

 

 

前回のモライスさんに続く第2回の「Life in Shizuoka」では、同じく県庁で国際交流員として働くアメリカ人、スティーブン・ペルコビッツさんを紹介します。

 

氏 名:スティーブン・ペルコビッツ

出身国:アメリカ

居住地:静岡市

職業(勤務先):国際交流員(静岡県庁)

 

-どんな仕事をしていますか

 静岡県多文化共生課で国際交流員として働いています。毎日、地域の国際化、国際交流、多文化共生を進めるために様々な仕事をしています。具体的には、小中高校を回ってアメリカの文化を紹介したり、県庁内の書類の翻訳や通訳などをしています。また、 外国人県民に向けて英語ラジオやフェイスブックで様々な情報を発信しています。

 

-話せる言語を教えてください

 英語、日本語、イタリア語、北京語(日常会話程度)

 

-アメリカを一言で表現するとどんな場所ですか

 世界各国の人々が集まる多様性の国

 

-海外の友人がアメリカを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 ボストンの大学キャンパス、歴史博物館、自由の道へ案内します。

 

-海外の友人がアメリカを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 シカゴへ連れて行って、シカゴ風ピザを味わってもらいます。

 

-普段どのようにしてお休みの日を過ごしますか

 友達と遊びに行ったり、家事をしたりします。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 下田市のペリー関連観光施設が好きです。

 

-静岡県(日本)の食べ物で好きなものはなんですか

 しらすやさくらえびを使った海鮮丼。

 

-アメリカから家族や友人が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 日本平など富士山がきれいに見えるところに案内します。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 偏見や固定概念をなくし、外国人を「観光客」でなく「地域住民」として受け入れることによって、静岡県が多文化共生の 先進地となることが私の希望です。

 

-静岡県の人々に一言

 いろいろな国への理解を深め、それぞれの魅力を発見して、ぜひ自分の世界を広めてみてください。

 

-海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡県は東京からのアクセスがよく、神秘的な魅力を秘めた地です。富士山をはじめとした静岡県の優れた自然や面白い文化を発見してみませんか。

 

※スティーブンさんは、平成28年8月にアメリカに帰国し、大学院でさらなる勉強に励んでいらっしゃいます。


歌うように暮らすライフスタイルを

株式会社アイワ不動産 松永 絢次さん

 第3回「Life in Shizuoka」では、静岡市の株式会社アイワ不動産で働くブラジル人、松永絢次(まつながけんじ)さんを紹介します。

 

氏 名 :松永 絢次

出身国 :ブラジル

居住地 :菊川市

勤務先 :株式会社アイワ不動産

 

-どんな仕事をしていますか

 今年の4月に新卒でアイワ不動産へ入社し、不動産営業をしています。

 

-話せる言語を教えてください

 日本語を使うことが多いですが、家庭ではポルトガル語で話します。

 

-ブラジルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 「太陽のような国」。人がとても陽気でフレンドリーです。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 両親の出身地であるゴイアス州の活気のある市場や大自然を案内したいです。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 フェジョン(豆のシチュー)などブラジルの家庭料理。

 

-普段、どのようにしてお休みの日を過ごしますか

 気になったカフェ、行ったことのないレストランへ出かけます。また、少し長い休みがあれば、東京、伊豆などへ旅行に行きます

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 生まれ育った菊川市小笠地区。自然がとても豊かで落ち着きます。

 

-静岡県(日本)の食べ物の中で一番好きなものは

 静岡県の緑茶を使った「たこまんのお茶フリアン」。とても美味しいです。

 

-ブラジルから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 富士山は必ず見せたいです。出来れば登っていただきたいです。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

  静岡に限らず日本では「協調性」が求められます。慣れない海外で生活する外国人に対しては、これらの文化的な背景を理解するためのサポートも必要かと思います。

 

-静岡県の人々に一言

 これからの静岡県を日本人、外国人問わずもっともっと盛り上げて行きましょう!

 

-同僚や上司の方から一言

 社会人というステージに立ち、自分らしさを出しながら、一歩ずつ前に進もうとする姿勢が窺えます。松永君は今後の不動産業界におけるグローバル化の担い手であります。ブラジル人のお客様にも対応できる貴重な戦力として、成長を 期待しています。

 

株式会社アイワ不動産は、静岡県「外国人労働者の適正雇用と日本社会への適応を促進するための憲章」賛同企業です。


高所での伐採に挑むチャレンジャー

天竜森林組合

松田・セルジオ・セイチさん

第4回「Life in Shizuoka」では、天竜森林組合で働くブラジル人、松田・セルジオ・セイチさん(写真中央)を紹介します。

 

氏 名 :松田・セルジオ・セイチ

出身国 :ブラジル

居住地 :浜松市浜北区

勤務先 :天竜森林組合

 

-どんな仕事をしていますか

 伐採、枝おろし、草刈など、森林管理に係る様々な作業を行っています。また、最近はツリークライミングの技術を生かして高所での特殊伐採に取り組むことも多いです。

 

-話せる言語を教えてください

 ポルトガル語、日本語。大学進学のため子どもと妻がブラジルに帰国しているため、ポルトガル語を使う機会が減ってしまいました。

 

-ブラジルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 広い国で、人が明るく、コーヒーが美味しい国です。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんなところへ案内しますか

リオやサンパウロで開催される大きなカーニバルに連れて行きたいです。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 「フェジョアーダ」などブラジルの家庭料理を食べてもらいたいです。

 

-普段、どのようにしてお休みの日を過ごしますか

 時間があれば、ダイビングへ行きたいと思いますが、実際は、仕事関係で、ツリークライミングのビデオを見たり、パソコンで調べごとをすることが多いです。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 やはり浜松市です。海、山などの自然と大きな街の両方があり、温暖なところが気に入っています。

 

-静岡県(日本)の食べ物の中で一番好きなものは

 日本のお米が好きです。また、ラーメンをよく食べます。

 

-ブラジルから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 回転寿司につれていきます。また、私が働く天竜にある清流、阿多古(あたご)川で川遊びをします。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 現在、日常生活で特別困っていることはありませんが、来日直後に日本語教室、日本の習慣を教えてくれる場所がもっとあればよいと思いました。また、リーマンショックの後、たくさんの仕事がなくなり、静岡県を離れた外国人が多数いました。仕事がある、ということはとても大切です。

 

-静岡県の人々に一言

 静岡県愛してる!

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡には、富士山、緑茶があります!是非、遊びに来てください!

 

-同僚や上司の方から一言

 字がきれいな松田さん。松田さんでないとできない高所での伐採作業の時など、いつも頼りにしています。お互いの母国を

大切にして、働く喜びと人間の価値観をしぼり出し、笑顔でありがとうを忘れずにいきましょう!

 

  天竜森林組合は、静岡県「外国人労働者の適正雇用と日本社会への適応を促進するための憲章」賛同企業です。


仕事に対していつも前向き 天竜森林組合

遠藤・カルロス・カオルさん

第5回「Life in Shizuoka」では、前回の松田さんと同じく、天竜森林組合で働くブラジル人、遠藤・カルロス・カオルさんを紹介します。

 

氏 名 :遠藤・カルロス・カオル

出身国 :ブラジル

居住地 :浜松市浜北区

勤務先 :天竜森林組合

 

-どんな仕事をしていますか

 伐採、枝おろし、草刈など、森林管理に係る様々な作業を行っています。また、ツリークライミングの技術を生かして松田さんと 一緒に高所での特殊伐採に取り組むことも多いです。

 

-話せる言語を教えてください

 ポルトガル語と日本語を話します。

 

-ブラジルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 世界中の色々な地域にルーツを持つ人が生活しており、様々な文化が共生しています。料理にもバラエティがあります。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 中華街、日本人街、イタリア人街など、様々な文化がひとつの国の中にあるところを見せたいです。またイグアスの滝など大自然にも見所があります。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 私の出身地であるサンパウロ市にはたくさんの和食レストランがあります。是非、ブラジルの寿司を試してもらいたいです。

 

-普段、どのようにしてお休みの日を過ごしますか

 時間があれば、旅行へ行ったり、釣りをして過ごしたいですが、実際は買い物や家の片付けなどで休日が終わってしまうことが多いです。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 天竜の山々や阿多古川など自然に囲まれた場所が好きです。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 やっぱりお寿司や刺身など魚介類です。

 

-ブラジルから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 冬なら富士山の雪、春なら桜、秋なら紅葉、夏なら阿多古川での川遊びなど、その時々に四季を感じられる場所へ案内します。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 選挙など、意思表示をする場があればいいと思います。

 

-静岡県の人々に一言

 浜松市には外国人が多く生活しており、公共機関に通訳がいて来日直後の外国人にとっても生活しやすい地域だと思います。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡には富士山があります!

 

-同僚や上司の方から一言

 誰よりも一番に作業に入る勤勉者です。またツリークライミングの技術など、遠藤さんにしかない技術もあり、大変心強い

です。いつもありがとう。

 

  天竜森林組合は、静岡県「外国人労働者の適正雇用と日本社会への適応を促進するための憲章」賛同企業です。


施設に笑顔を運ぶ癒し系ペルー人

天竜厚生会 バリエントスエンリケさん

第6回「Life in Shizuoka」では、天竜厚生会で働くペルー人バリエントス・エンリケさん(写真左)を紹介します。

 

氏 名 :バリエントス・エンリケ

出身国 :ペルー

居住地 :浜松市西区

勤務先 :社会福祉法人天竜厚生会 厚生寮

 

-どんな仕事をしていますか

 ケアワーカーとして身体に障がいがある人たちが安心して生活を送れるようサポートをしています。ご利用者一人ひとりの求められているものが毎日違うため、簡単な仕事ではありませんが、常に笑顔での対応を心がけています。

 

-話せる言語を教えてください

 仕事では、日本語を使用しますが、家庭ではスペイン語を話すことが多いです。

 

-ペルーをひとことで表現するとどんな場所ですか

 踊りや歌が好きなにぎやかな人が多いです。世界遺産など魅力がいっぱいで素晴らしい国だと思っています。

 

-海外の友人がペルーを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 世界遺産であるインカ帝国の遺跡マチュピチュや、ナスカの地上絵へ連れて行きたいです。

 

-海外の友人がペルーを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 ペルー人は日本人と同じように魚介類をたくさん食べます。中でもレモンをたくさん絞ったセビチェ(魚介類のマリネ)が美味しいです。また、ペルーにはチキン、ウサギ、アヒルなど様々な肉料理もあります。

 

-普段、どのようにしてお休みの日を過ごしますか

 プールへ行ったり、BBQをしたりして過ごすのが好きです。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 7合目までしか行っていませんが、富士山が好きです。また、つま恋のイルミネーションもきれいでした。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 天竜厚生会の忘年会や懇親会などで食べているうちに日本の魚料理が好物になりました。

 

-ペルーから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 自分が好きな富士山や伊豆エリアへ連れて行きたいです。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 リーマンショックの後、工場の仕事がなくなり現在の職場に転職しました。やはり、働く場所があるということはとても大事なことだと思います。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡県は天気が良く温暖で、暖かい人が多い地域です!

 

-同僚や上司の方から一言

 真面目でいつも一所懸命なエンリケさん。人当たりがよくケアワーカーは天職だと思います。これからもよろしくお願いします。

 

※社会福祉法人天竜厚生会は、静岡県「外国人労働者の適正雇用と日本社会への適応を促進するための憲章」賛同企業です  


湖西市外国人コミュニティのキーパーソン

湖西市役所 堀野 礼子さん

 

第7回「Life in Shizuoka」では、湖西市役所で通訳・翻訳の仕事をするブラジル出身の堀野礼子さんを紹介します。

 

氏 名 :堀野 礼子

出身国 :ブラジル

居住地 :湖西市

勤務先 :湖西市役所(ポルトガル語通訳・翻訳担当)

 

-今の仕事に就くまでの経緯

 サンパウロから車で1時間ほどの距離にある日本人町で育ちました。父は日系1世、母は2世、家では日本語を使っていました。その後、20歳で日本へ渡り、スーパーや工場の仕事をした後、市役所で10年ほど通訳をしています。

 

-どんな仕事をしていますか

 住民登録、子どもの学校や保険関係など様々な窓口で通訳としてブラジル人住民をサポートしているほか、行政文書の、ポルトガル語版広報誌の編集などの幅広い業務を行っています。1日1520件と通訳件数が多いため、なかなか翻訳、編集作業がはかどらない時もあります。

 

-話せる言語を教えてください

 ポルトガル語と日本語、それに少しだけ、スペイン語が話せます。スペイン語は、今の職場でスペイン語通訳の同僚の話を聞いているうちに覚えました。

 

-ブラジルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 とても大きな国です。緑が多く、人々はのんびりしています。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 サンパウロ市にある日本人街リベルダージとイグアスの滝へ案内したいと思います。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 やはり定番のブラジル料理であるフェイジョン(豆の煮込み)やブラジルのBBQであるシュハスコを食べてもらいたいです。

 

-普段、どのようにしてお休みの日を過ごしますか

 家族でショッピングセンターへ買い物に行くことが多いです。社会人の娘と2人で遊びに行くこともありますよ。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 のんびりしていて、人が優しく住みやすい湖西が一番のお気に入りです。浜名湖、海、山など自然が身近にあることも好きな理由のひとつです。旅行で行くなら、熱海や伊豆の温泉も大好きですね。

 

-静岡県(日本)の食べ物の中で一番好きなものは

 ブラジルの祖母が料理上手で、小さい頃にいろいろな日本食を作ってくれました。今も家で日本食を食べることが多く、刺身、てんぷら、おもちが好物です。

 

-ブラジルから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 近くなら浜名湖や浜松市のフラワーパーク。少し時間があるようであれば、富士山を見せたいです。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 外国人が日本語を勉強する機会が増えればいいと思います。また、日本人と外国人が交流できるBBQなどのイベントがもっとあれば楽しい地域になるのではないでしょうか。

 

-静岡県の人々に一言

 静岡県はとてもいいところです。外国人も仲間に入れて、もっと素敵な静岡県にして欲しいです。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡県の、豊かな自然と美味しい食べ物は素晴らしいです。お茶畑や富士山などの美しい景色を見るだけで心が和みま

す。 一度来たらまた来たくなる所ですよ。

 

-同僚や上司から一言

 仕事での活躍はもちろんですが、職務外でも国際交流協会のサポートや地域活動にも積極的に参加・活躍されています。小

さな困りごとも相談にのってくれる、みんなから信頼される地域のキーパーソンです。


ブラジルのローカルフードをどうぞ

レストラン「トレンバウン」

平田 ラウルさん

 第8回「Life in Shizuoka」ではレストラン「トレンバウン」の経営者でブラジル出身の平田ラウルさんを紹介します。

 

氏 名:平田 ラウル

出身国:ブラジル(ミナス・ジェライス州)

居住地:磐田市

職 業:ブラジルレストラン「トレンバウン」経営者

店舗紹介url http://gpado.jp/tokai/shizuoka/22134/135/2302-10000918-000/shop_top/

 

-今の仕事に就くまでの経緯

 18歳で来日し、工場で働いていました。しかし、ブラジルで母の料理を販売していた経験を活かし、レストランを開くことを決意しました。カプチーノや、工場で働く人向けの料理からビジネスを始めて、20137月に現在のレストランを開業しました。家ではよく料理をしていましたが、お客さん向けに販売するのは初めてのことでした。母から料理を教わり、お客さんの意見を聞きながらのスタートでした。

 

-どんな仕事をしていますか

 ブラジル、ミナス・ジェライス州の料理を提供しています。日本人のお客様にも本場のブラジル料理をそのままに食べてほしいと思っています。

 

-話せる言語を教えてください

 ポルトガル語です。日本語をもっと勉強したいと思っているのですが、仕事が忙しく、なかなか時間が取れません。

 

-ブラジルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 ブラジルは日本と同じように生活しやすい国です。また、ブラジル人はコミュニケーションをとることが大好きです。初めてのものに対しても、興味を持って接します。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 ブラジルの田舎に案内したいです。昔ながらのシンプルな生活をしている人々の暮らしを見てほしいです。そこにはおもてしの心があり、初めて来た人ともすぐに打ち解ける文化があります。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 ブラジルの郷土料理で、もてなしたいと思います。豆・ソーセージなどを煮込んだフェイジョン トロペイロや、鶏肉、オクラ、ボレンタ(コーンミール)を煮込んだフランゴ コン キアボ、が特にお勧めです。

 

-普段、どのようにお休みの日を過ごしますか

 疲れて寝てしまうことが多いです。翌日のレストラン営業の準備をすることもあります。現在のお店はスーパーマーケット内のスペースを借りている状態ですが、いつかは独立した路面店でビジネスをしたいと考えています。今はその夢に向けて努力をしているところです。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 磐田市に住んでいますが、まだまだ行ったことがない所が多いです。掛川にイルミネーションがきれいな公園があると聞いたので、行ってみたいと思っています。母は、掛川市の花鳥園が好きなようです。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 近所においしい焼肉屋さんや、ラーメン屋さんがあるので、よく食べに行きます。

 

-ブラジルから家族(友人)が訪ねてきたら、静岡のどこへ案内しますか

 花鳥園や、浜松市のフラワーパークへ連れて行きたいです。ポルトガル語でおすすめの場所への観光情報があると、案内しやすいと思います。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 日本の文化・マナー・考え方を知り、コミュニケ―ションをとれるよう、ブラジルと日本の小さな子どもが一緒に参加できるようなイベントがあると良いと思います。

 

-静岡県の人々に一言 

 静岡県や地域の皆さまがブラジル人住民を受け入れてくれていることに感謝しています。ブラジル人住民向けに知らせたい情報等があれば是非私のレストランを使ってください。

 

-紹介者(公益財団法人浜松国際交流協会「HICE」)から一言

 ラウルさんをはじめ、レストランのスタッフは皆さんとても明るい方ばかりです。レストランでは他のところでは味わえない料理もありますよ!


日本とネパールをつなぐキーパーソン

富士通ソフトウェアテクノロジーズ

ナレス・マハラジャンさん

第9回「Life in Shizuoka」では、株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズで働きながら、休日はさまざまな国際交流

イベントで活躍されているネパール人のナレス マハラジャンさんを紹介します。

 

氏 名:ナレス マハラジャン

出身国:ネパール(カトマンズ盆地パタン市)

居住地:焼津市

職 業:株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ

ナレスさんが撮影したネパールPR動画:https://www.youtube.com/watch?v=QeSueM1mqSk

 

-今の仕事に就くまでの経緯

 24年前に来日しました。大学で国際関係を学び、当初は外交官を目指していましたが、先端技術職にも興味があり、今の会社に入社しました。それ以来、ソウトウエア開発、営業職に関わり静岡県内外のことにも見識が広がり、仕事を通じて日本を知る幅も広がりました。

 

-どんな仕事をしていますか

 情報セキュリティ全般(管理・情報収集・広報等)を自社内で推進したり、富士通グループとしてコンピューターセキュリティ強化に関係する仕事をしています。

 

-話せる言語を教えてください

 6つの言語を話すことができます。ネパールの言葉である、ネワール語・ネパール語、インドのヒンディー語、パキスタンのウルドゥー語、英語、日本語。あと少しだけ、ベンガル語を話すことができます。ちなみにネパールは、幼稚園からネワール語、ネパール語だけでなく、英語も学びます。

 

-ネパールをひとことで表現するとどんな場所ですか

 世界最大の自然博物館だと思っています。海抜0メートルのインドに近い所では象や野生の動物、中央部は京都のような世界遺産の古い寺院が立ち並び、山間部には8848メートルのヒマラヤがあります。それぞれの地域で異なった多様な景色を見ることができます。

 

-海外の友人がネパールを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 お釈迦さまの産まれたルンビニや、カトマンズ盆地にある世界遺産を含めた歴史的価値のある場所、山車が日本と似ているネパールのお祭りにも案内したいです。また、ヒマラヤ山脈をより近くに感じるトレッキングやネパール・チトワン国立公園で象に乗ってサイを見るジャングルツアーもおすすめです。

 

-海外の友人がネパールを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 ネパールは多民族国家なので、色々なものが食べられます。チキンや羊のカレーだけでなく、カトマンズ盆地ではモモと言うネパール餃子、南部へ行けばナン、北部のチベット地域にはラーメンなどがありますよ。

 

-普段、どのようにお休みの日を過ごしますか

 ほぼ毎週、国際交流・多文化共生イベントや、様々な社会貢献活動に参加しています。今年4月にネパールで大きな地震があり、多くの人が被災しました。私も日本で募金を集め、頂いたお金で学校や避難所となるコミュニティーセンターの建設をはじめています。また、今回の地震では子どもがたくさん犠牲になったため、静岡の防災知識をネパールに伝えたり、現在もネパール復興支援活動を行っております。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 やはり焼津が一番好きです。ネパールには海がないので、海と山が両方見られる焼津の景色はとても気に入っています。特に朝ランニングをしながら、小川港からみる富士山はとても綺麗です。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 日本食で苦手なものはありませんが、静岡はお刺身がとても美味しいと思います。また、外国人の中には苦手な人も多い納豆も好物です。ネパールでは甘いミルクティーが主流ですが、私は、静岡の緑茶を毎日たくさん飲んでいます。

 

-ネパールから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 世界遺産となった韮山反射炉や島田市の蓬莱橋です。歴史があるものなので、当時の風景を想像しながら見るととても興味深いです。ネパールではあまり紹介されていない場所なので是非案内したいと思います。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 一つ目は、英語対応のできる役所窓口を増やすことです。英語ができる日本の方はたくさんいます。そういった方が窓口にいると、外国人はとても安心出来ると思います。

  二つ目は、日本の法律をまだまだ理解できていない外国人が多いことから、彼らに対してしっかり日本のルールを伝えことが大切だと思います。同時に、県内各地で開催されている外国人が参加できる様々な交流イベントについてもっと報発信があればいいのではないでしょうか。

  最後に、静岡は日本の中心に位置する素晴らしい県です。今後も多くの人に訪れてもらうために、新幹線の「のぞみ」停車駅や静岡空港と東南アジアを結ぶ定期便ができればもっと多くの人が訪れてくれると思います。

 

-静岡県の人々に一言

 日本一高い山、富士山のある静岡県から、世界一高い山エベレストがあるネパールへ是非お越しください。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡には、多くの歴史、文化が残り、さらには豊かな自然もあります。気候だけでなく人々も温かく、とても住みやすい場所ですよ。

 

-紹介者(焼津市役所)から一言

 焼津市内や県内の枠を超えて、ネパールとの交流はもちろん、さまざまな国の方々との交流事業にご尽力されています。バイタリティあふれるナレスさんのご活躍を今後も応援しています。


磐田に暮らして25年

磐田市製造業 村岡 ジョルジさん

第10回「Life in Shizuoka」では磐田市の製造業で仕事をするブラジル出身の村岡ジョルジさんを紹介します。

 

氏 名:村岡 ジョルジ

出身国:ブラジル(サンパウロ州)

居住地:磐田市

職 業:会社員

 

-今の仕事に就くまでの経緯

 1990年代に来日して以来、磐田市内の企業で働いています。来日当時は、静岡県西部地域のブラジル人人口がちょうどえ始めた頃で、今ほど、外国人は多くありませんでした。私は日系3世ですが、ブラジルで祖父と日本語で会話をしてたため、幸運にも、日本に来てから言葉や生活習慣で困ったことはありません。

 

-どんな仕事をしていますか

 磐田市内で製造業に就いています。現在は、船外機の製造に携わっています。

 

-話せる言語を教えてください

 ポルトガル語と日本語に加えて、職場の同僚からスペイン語を少し教わりました。

 

-ブラジルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 私は、磐田市で25年生活しています。そのため、今では遠い国となってしまいました。

 

-海外の友人がブラジルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 私の故郷サンパウロであれば、やはりブラジルのBBQシェハスコでしょう。ドイツ系の住民が多い南部であれば、美味しいソーセージやビールでもてなします。

 

-普段、どのようにお休みの日を過ごしますか

 趣味のランニングや読書だけでなく、家族サービス、町内会活動などで忙しく過ごしています。特に最近は地域のマラソン大会によく出ています。来月には、初めてのフルマラソンに挑戦します。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 磐田市が一番です。山、海と自然に囲まれており、町の大きさもちょうどよく、何より住んでいる人が暖かいです。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 お好み焼きやラーメン(特に坦坦麺)が好きです。家では、基本的に和食を食べていますよ。

 

-ブラジルから家族(友人)が訪ねてきたら、静岡のどこへ案内しますか

 やはり富士山でしょう。磐田市内であれば、遠州灘、見付天神。時期が合えば一緒にジュビロマラソンにも出たいですね。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 お互いにもっと話し、理解することが必要だと思います。ただ、自分が来日した当時と比べると、状況は改善されてきているように感じます。日本全体で見ても、最近は日系ブラジル人など様々な外国人がテレビに出ているのをよく見ます。

 

-海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

  静岡には富士山があり、暖かい人々が住んでいます。是非、静岡県へお越しください!

 

-紹介者(磐田国際交流協会)から一言

 ジョルジさんには、当協会の理事として5年間ご活躍いただいています。ブラジル料理等の多文化交流だけでなく、外国人の防災意識啓発に特に熱心で、献身的に活動されています。防災ボランティアコーディネーターの資格があり、東日本大震災の時には、ボランティアにも行かれました。協会にとっても地域にとっても大変頼りになる心強い存在です。


キルギスの文化を皆さまに紹介します

アセリ・カワムラトワさん

第11回「Life in Shizuoka」では、母でありながらキルギス文化の紹介に勤しむキルギス共和国出身のアセリ・カワムラトワさんを紹介します。

 

氏 名:アセリ・カラムラトワ

出身国:キルギス共和国(ビシュケク市)

居住地:浜松市

 業:主婦

 

-どんな仕事をしていますか

 キルギス共和国の中央銀行で15年働いた後、東京のアジア開発銀行駐日代表事務所で2年働きました。そして、今年3月に夫の仕事の関係で浜松市に引っ越してきました。現在は、主婦生活を楽しんでいます。

 

-話せる言語を教えてください

ロシア語、英語、そして日本語を少し話します。

 

-キルギス共和国をひとことで表現するとどんな場所ですか

 手つかずの美しい自然が残った素晴らしい国です。母国に帰国する度、自然そのままの、空気の美味しさを感じます。

 

-海外の友人がキルギスを訪れたら、どんなところへ案内しますか

  たくさんの素晴らしい自然、観光地がありますので、選ぶのは難しいのですが、ビーチリゾートとして有名なイシク湖へ連れて行きたいと思います。

 

普段、どのようにお休みの日を過ごしますか

   近くの花川運動公園で夫とテニスをしたり、スイミングプールで泳いだりします。また、普通の日本の家庭と同じように、買い物をしたり、美味しいものを食べたりして過ごします。私は、運転免許を持っていないので、夫にいろいろな所へ連れて行ってもらっています。

 

静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 最近はなかなか行けませんが、伊豆が大好きです。浄蓮の滝や修善寺など日本の自然の美しさに感動しました。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

  キルギスには、海がなく、生魚を食べる習慣もありませんが、ワサビをつけたお刺身、お寿司が大好物です。また、浜松名物でもある餃子、ウナギも大好きです。家でも親子丼、カレーライスなど日本料理を作りますよ。

 

-キルギスから家族(友人)が尋ねてきたら、静岡のどこへ案内しますか

 始めに大好きな伊豆へ向かい、その後、清水港の食堂でお刺身を食べて、三保の松原から富士山を鑑賞します。そして最後に、舘山寺で浜名湖と温泉を楽しみたいと思います。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

   外国人観光客を増やすだけでなく、外国人が仕事を見つけやすい場所になることで海外での知名度を上げられればいいと思います。現状では、私も仕事を探そうとハローワークへ行ったのですが、窓口で英語は通じず、検索パソコンでも日本語を使う必要がありました。

   また、地元の企業が海外の労働市場へアクセスしやすくなればといいと考えています。キルギスにも日本語を話す若者がたくさんいます。彼らにチャンスが与えられればと思います。

 

-静岡県の人々に一言

 浜松に引っ越してきてから、静岡とそこに住む人々の印象が日に日によくなっています。また、スズキ、ヤマハなど世界的に知られる企業がこの地域にあることにとても驚いています。私にとって静岡県は、光学や自動車産業など先端技術の中心地域です。これから私も地域に貢献できる人材となれるように努力していきたいと思います。

 

-海外の人々に向けた静岡PRをお願いします。

 忙しい都会の生活に疲れ、幸せになる方法が見出せない方がいれば、ぜひ静岡にお越しください。春には富士山を背景にした満開の桜を鑑賞し、夏には緑のお茶畑を抜けて、土の匂いを感じながら、輝くピンク色の夕焼けを見て、秋には熟したみかんや柿を賞味し、寒い冬の夜には温泉に浸かり、湯上りにはウナギと暖かいお茶を。こんな体験をすれば、皆、幸せの意味を再発見するのではないでしょうか。静岡とはそんな場所です。

 

-紹介者(公益財団法人 浜松国際交流協会「HICE」)から一言

 実は大学生のお子さん2人を持つアセリさん(そんな風に見えないくらい、若くてかわいらしいのですが)。バリバリ仕事をこなしながら子育てもした大変な時期もあったそうで、母はどこでもいつでも大変だよね、と女子トーク(?)に盛り上がったりしています。2016214日(日)の「はままつグローバルフェア」ではキルギス文化紹介としてユルタ(遊牧民族の組み立て式の家)の展示を含め、在日キルギス人紹介として出展します!皆さんいらしてくださいね。


温かな心と笑顔で広がる交流

静岡県国際交流員

パメラ・パルマさん

第12回「Life in Shizuoka」では、2015年8月より静岡県初のフィリピン人国際交流員として赴任した、パメラ・パルマさんを紹介します。

 

氏 名:パメラ・パルマ

出身国:フィリピン(スリガオ州)

居住地:静岡市

職 業:国際交流員(静岡県庁職員)

 

-今の仕事に就くまでの経緯

 学生時代、日本文学を読み日本語に興味を持っていたことから、大学の第二外国語の授業は日本語を選択しました。卒業後はフィリピンの日本語学校へ通い、国際プログラムを通じて初めて日本を訪れました。2週間で日本の観光地や文化を学び、ても良い経験をすることが出来ました。就職は、学んだことを忘れないようにするため、フィリピンのアメリカ大使館や外資系の銀行で日本人と接する仕事をしました。仕事で使う専門用語が難しく苦労する時期もありましたが、現在まで日本語を使う仕事を続けています。

 

-どんな仕事をしていますか

 静岡県多文化共生課で国際交流員として働いています。県庁内の書類を翻訳する仕事や、フェイスブックを通してさまざまな情報をタガログ語で発信しています。また、互いの文化を知り、理解を深めるために小中高校へ訪問し授業をする、出前教室というプログラムを行っています。

 

-話せる言語を教えてください

 タガログ語、英語、ビサヤ語、日本語を話すことができます。タガログ語はフィリピンの国語であり、テレビ等もタガログ語で放送されています。ビサヤ語はフィリピンの174ある言葉の一つです。また、フィリピンでは英語が公用語です。小学校1年生の頃から習い、数学や科学の授業は英語で行われます。

 

-フィリピンをひとことで表現するとどんな場所ですか

  およそ7,100もの島々があり、自然がとてもきれいなところです。一年中暖かく人々はのんびり笑顔で過ごしています。首都マニラではあまり感じませんが、私の暮していたフィリピン南部のミンダナオ島へ行くとゆっくりと時が過ぎる気がします。

 

-海外の友人がフィリピンを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 日本人にはセブ島が人気ですが、フィリピン南西部にあるパラワン島を案内します。透きとおるような青い海で、マリンスポーツに最適です。魚も新鮮で美味しいです。また、フィリピン中部、ボラカイ島の美しい白い砂浜もお勧めです。白い砂はサンゴが年月をかけて砕けたものなので、日中でも熱くならない珍しい砂浜です。

 

-海外の友人がフィリピンを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 是非、レチョンを食べて頂きたいです。結婚式や誕生日、お祭りの際に食べるお祝い料理で、子豚の丸焼きです。じっくりと時間をかけて作るので、皮はパリパリ、お肉は柔らかくとても美味しいですよ。

 

-普段、どのようにしてお休みの日を過ごしますか

 休日はテレビ・映画鑑賞や、家事をして過ごしています。家事の中では特にお洗濯が好きです。他にも近所を散策して気分転換をします。最近は美味しいイタリアンのお店を発見しました!静岡県に来て日が浅いので、もっと県内色々なところへ出かけたいと思います。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 海と富士山の両方が見えて、景色の綺麗な日本平が好きです。

ダイビングや温泉も好きなので、伊豆の方へも足を運んでみたいと思っています。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 桜エビのかき揚げが好きです。次は生の桜エビを食べてみたいと思っています。初めて食べるものでも好奇心を持ってチャレンジしています。

 

-フィリピンから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 清水港からベイクルーズをして海から見る富士山を案内したいです。マニラより南のビコル地域にも富士山と形がよく似た “マヨン”という山があります。富士山と同じ活火山で、近年も活発な活動を続け、頂上からは煙が出ています。形のよく似た二つの山ですが、やはり雪の積もった富士山は綺麗です。

 そこから三保の松原へ行きます。富士山も見どころですが、海沿いの松の木に驚くと思います。フィリピンでは松の木は山にしか生えていません。海と松の木は初めて見る景色ではないでしょうか。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 フィリピンで静岡県といってもほとんどの人がどこにあるのか知りません。富士山のある所と言えば、少し理解してもらえます。ですから、外国人に向けた情報がもっとたくさんあれば静岡県に興味を持ってくれる人が増えると思います。情報が不足しているのは外国人県民も同じです。日本語は難しいので、日本語で書かれた情報から目をそらしてしまう人もいます。そういった人たちが情報をきっかけに交流イベントなどに参加することが出来たら、活躍の場も広がると思います。県内でも交流イベントはたくさん開催されていますが、参加しているのは海外の勉強や仕事をしている人など少し偏っている気がします。お互いに壁を作らず、是非コミュニケーションを取ってください。災害など困ったときはお互いが頼りとなると思います。

 

-静岡県の人々に一言

 静岡県の人々は優しく、とても住みやすい場所です。これからは、外国人に対する固定観念を捨て、お互いの文化を理解していけたら良いと思います。一緒にバンブーダンスをしたりフィリピンの伝統料理を作ったりして交流を広めていきたいです。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡県は富士山以外にもいいところがたくさんあります。県内に多くある温泉は、健康にも良いしお肌もツルツルになります!食べ物はお茶や新鮮なお魚がとてもおいしいです。フィリピンでは抹茶ラテが流行っていますが、是非本格的なお茶を静岡県に飲みにきてください。


北欧から来た静岡茶の伝道師

オスカル・ブレケルさん

第13回「Life in Shizuoka」では静岡県茶業研究センターでお茶について学ぶスウェーデン人の研修生、オスカル・ブレケルさんを紹介します。

 

氏 名 :オスカル・ブレケル
出身国 :スウェーデン(マルメ市)
居住地 :牧之原市
職業(勤務先):静岡県茶業研究センター研修生

 

これまでの経歴を教えてください
 高校の世界史の授業で、日本の近代化について学び、日本という国に興味を持ちました。そして身近にあったお茶を手に取ったことがお茶の世界に入ったきっかけです。大学では哲学を勉強していたのですが、弁護士の父親から若い時に海外へ行かなかったことを後悔していると聞いて、日本へ行くことを決めました。その後、日本茶インストラクターという資格があることを知り、東京でサラリーマンをしながら、2014年に資格を取りました。そして、現在はサラリーマン時代に貯めたお金で、お茶について研修を受けています。

 

どんな仕事をしていますか

 県茶業研究センターで研修生として、1年間お茶を総合的に学んでいます。幅広い知識と経験が得られる素晴らしいプログラムへ参加できたことに満足しています。

 

話せる言語を教えてください
 スウェーデン語、英語、日本語。スウェーデン語と似ているデンマーク語、ノルウェイ語も相手が話していることは理解できます。

 

スウェーデンをひとことで表現するとどんな場所ですか
平和を大切にしている男女平等な福祉国家です。

 

海外の友人がスウェーデンを訪れたら、どんなところへ案内しますか まずは、首都ストックホルムの旧市街ガムラスタンを案内したいと思います。ここは中世の町並みがそのまま残された地域で、小道を歩いていると自分がおとぎ話の中に入ったかのような感覚になります。また、私の故郷であるマルメの古い造船所をファッショナブルに再開発したエリアも見ていただきたいです。

 

海外の友人がスウェーデンを訪れたら、どんな料理でもてなしますか
 スウェーデンは多くの移民を受けいれる移民国家でもあるため、様々な国の料理が食べられます。しかし、友人には是非スウェーデンの伝統料理であるスモーガスボードを試してもらいたいと思います。これは、コケモモジャムを添えたミートボール、ニシンの酢漬け、ライ麦パンといったものを並べたバイキングです。いろいろな料理が少しずつ食べられて、とても楽しい食事スタイルです。

 

普段、どのようにしてお休みの日を過ごしていますか
 現在は、週末もほとんど休みなくいろいろなお茶の活動をしています。日本茶のイベントへ参加することが多いですが、地域の方向けにスウェーデン紹介をすることもありますよ。

 

静岡県の中で一番好きな場所はどこですか
 地形の平坦な場所で育ったことから、川根や本山など急峻なお茶畑の風景が好きです。山桜の時期には本当に美しい景色が見られます。また、牧之原台地に沈む夕焼けも大好きです。

 

静岡県の食べ物のなかで一番好きなものは 

 やはりシラスとサクラエビが載った丼でしょう。定番ですが、静岡おでんも好物です。ちなみに大好きなお茶は毎食後必ず飲みます。

 

スウェーデンから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 美しいお茶畑と富士山を見せたいです。

 

外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 外国人に対して地域社会やコミュニティに参加する機会を与えることが必要だと思います。そして、日本人と外国人双方が一歩ずつ歩み寄ることも大切です。
また、外国人観光客に対してであれば、ホームステイをしながら様々な体験が出来る仕組があればいいと思いました。例えば、京都などでは、ホームステイをしながらお茶の勉強ができるプログラムがあると聞いたことがあります。静岡にもこのような仕組があればよいと感じました。

 

静岡県の人々に一言
 外国人の私の目から見ると、県民の多くの方が静岡県の本当の素晴らしさに気付いていないように思います。お茶ひとつを取っても、大規模な茶園から急峻な狭小地まで様々な場所で、玉露、煎茶、紅茶など多様なお茶が栽培されていることは、私にとっては驚きです。皆さんにも是非、地元の素晴らしい資産に気付いていただければと思います。

 

研修先でもある県茶業研究センターの方から一言お願いします

 早いもので、昨年の4月に当研究センターに研修生としてブレケル君が通いだしてから10ヶ月が過ぎました。
 この頃では県内を始めとして、様々なところから日本茶の講師として招かれることが多くなりました。これも、ブレケル君のお茶に対する情熱に加えて、その謙虚で気さくな人柄によるところが多いと感じています。
 これからも、自分の持つ夢に向かって歩まれることを期待しています。

 

※オスカルさんは現在、静岡県を離れ東京で活躍されています。


人と人を言葉で繋ぐ

熱海国際交流協会 韓国語講師

高 敬淑さん

第14回「Life in Shizuoka」では、熱海国際交流協会で韓国語の講師や韓国の文化を広めるため、さまざまな活動をされている韓国人の高さんを紹介します。

 

氏名 :高 敬淑

出身国:大韓民国(釜山)

居住地:熱海市

職業 :熱海国際交流協会 韓国語講師

 

-どんな仕事をしていますか

  18年前結婚を機に来日し、12年前から熱海国際交流協会で毎週、韓国語講師をしています。ほかにも夫の経営するカフェ・レストラン「プランタン」の手伝いや、熱海ガスの企画で2ヶ月に1度、韓国料理教室を開いています。また、熱海日韓親善協会では理事を務めており、日韓の交流イベントを開催しています。

 

-話せる言語を教えてください

 韓国語と日本語です。日本語は来日する3か月前に基礎を学び、来日してからも2、3年は日本で暮らすために必死で勉強をしました。しかし、他の言葉と比べると韓国語と日本語は語順が同じなので勉強しやすいと思います。

 

-韓国をひとことで表現するとどんな場所ですか

 情熱的で、自分の意見をハッキリと述べる国だと思います。また、家族に対しての情が深く、とても大切にします。日本に来て驚いたのは、家族間であっても少し遠慮がみられるところでした。

 

-海外の友人が韓国を訪れたら、どんなところへ案内しますか

 ソウルを案内したいです。李朝時代に王様の住んでいた景福宮(キョンボックン)や伝統的な小物やお店が並ぶ仁寺洞(インサドン)、南大門市場などで歴史の紹介やショッピングをしたいです。釜山でしたら、最近綺麗に整備されているリゾートビーチ海雲台(ヘウンデ)がお勧めです。

 

-海外の友人が韓国を訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 焼肉、プルコギ、サムゲタンなど韓国のお肉料理でおもてなししたいです。お肉が苦手な人や女性には韓定食をお勧めします。2030種類のおかずが小皿にもられ、机いっぱいに並ぶ伝統ある宮廷料理です。韓国料理は辛いというイメージが強いですが、唐辛子は1600年頃、韓国に入ってきたものなので、韓定食には使われていません。野菜が中心で、やさしい味付けが特徴です。

  

-普段、どのように週末を過ごしますか

 週末の熱海は観光客がとても多いため、「プランタン」で働いていることが多いです。お店の定休日には買い物や、音楽を聴きながら料理をしています。時間があれば台所に立って料理をしていることが多いですね。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 富士山ですね。夫の実家が小山町で、家からも見えるのでとても親しみを感じています。子どもたちとキャンプをしたことや、登ったこともあります。熱海市の中では釜山に似たサンビーチです。散歩をするのにとても気持ちが良いところです。

 

-静岡県(日本)の食べ物の中で一番好きなものは

  静岡県は新鮮なお魚が多いので、お寿司やお刺身が好きです。お店(プランタン)で出しているシラスや桜エビがのったピザやパスタも静岡県らしくてお勧めです。和食では煮物が好きでキンピラや、ひじきの煮物を自分で作ることがあります。

 

-韓国から家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 日本のシンボルである富士山は必ず見せたいです。他にもバラが見ごろの季節にはアカオハーブガーデン、冬には熱海梅園を案内したいです。熱海梅園のように梅の花がたくさん咲いているのは、韓国人にとって、珍しい景色なので喜ぶと思います。もちろん熱海の温泉には絶対入ってもらいたいですね。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

   多くの国が集まるイベントはありますが、一つの国が主役となるようなイベントや勉強会があると、外国人が活躍できると思います。

 私は熱海市で韓国語を教えることができて、とても運が良いと思っています。なぜなら、韓国のことを深く知ってもらうことができるからです。例えば、伝統衣装のチマチョゴリを着てもらうと色の鮮やかさや動きやすさを体験することができます。他にも歌を唄ったり、お祭りを開催したりすることで、その国のことをより近く感じてもらえると思います。

 

-静岡県の人々に一言

 日本と韓国は時の政治的な問題によって関係が悪くなってしまうことがあります。それは日本に暮らす韓国人にとっては寂しいことであり、人目さえ気にする時期もありました。しかし、そういった問題で交流をやめてしまうのではなく、同じ人と人として長い目をもって民間の交流をしていくことが大切だと思っています。4年後には東京オリンピックが開催され、多くの外国人が訪れます。静岡も伊豆ベロドロームが自転車競技の会場になるので、何か役に立つことができればいいなと思っています。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡のPRをお願いします

  静岡県はとても恵まれたところです。首都圏からも近く、気候も温暖、海の幸・山の幸が揃い、温泉がたくさんあります。私が日本に来て熱海に住むことを決めた時、タクシーの運転手さんに「若いころからこんなに良いところに住んでは駄目だ」と冗談を言われたほどです。東京のような都会にはない、おもてなしの心があるやさしいまちだと思います。

 

-紹介者(熱海国際交流協会)から一言

 韓国語教室の講師の仕事だけでなく、日頃から韓国の文化をしってもらおうと、地域の活動やボランティア活動にも熱心に参加していらっしゃいます。お手伝いをされているカフェ・レストラン「プランタン」のビビンバは美味しいと地元でも評判の一皿です!今後も先生のご活躍を期待しています。

 


静岡市とアメリカの魅力を発信

静岡市役所 国際交流員

ラインハート・デイヴィッドさん

第15回「Life in Shizuoka」では、静岡市役所で翻訳や通訳、国際理解講座などの仕事をしているアメリカ人のラインハート・デイヴィッドさんを紹介します。

 

氏 名: ラインハート・デイヴィッド

出身国: アメリカ ワシントン州 スポーケン市

居住地: 静岡市駿河区

職 業: 静岡市国際交流員

 

-どんな仕事をしていますか

 静岡市役所で国際交流員として働いています。男女参画・多文化共生課とMICE・国際課を兼務しており、市役所の各課から依頼がある翻訳や、表敬、海外出張の通訳をしています。また、子ども園や生涯学習センターなど年間60ヶ所ほどを回ってアメリカのことを紹介する国際理解講座を開催しています。子ども園ではゲームや歌、生涯学習センターではアメリカで暮らすシニアの日常生活を紹介しています。

 

-話せる言語を教えてください

 英語と日本語です。日本語を学ぶきっかけは、高校2年生の時に友達から、新しくできた日本語の授業へ誘われたことです。先生がとても良い人で、どんどん興味が湧いてきました。大学でも2年日本語の勉強をしました。高校時代に日本語の授業に誘ってくれた友達は、日本で弁護士となり活躍しています!

 

-アメリカをひとことで表現するとどんな場所ですか

  広い!土地、家、車、道路…。日本で軽自動車に乗って狭い道を走っていると、アメリカは広いなと少し恋しくなります。人柄はチアフル(陽気)です。日本人はシャイな人が多いですが、アメリカ人は知らない人でもどんどん話かけます。しかし、「NO!」とはっきり断る文化でもあるので、カルチャーショックを受けることがあるかもしれません。私は「NO!」よりも、日本の「すみません」という断り方が好きです。

 

-海外の友人がアメリカを訪れたら、どんなところへ案内しますか

  大学がサンフランシスコだったので、サンフランシスコの街を案内したいです。坂の多い街でどこへ行っても景色が良いです。ゴールデンゲートパークという大きな公園もお勧めです。また、サンフランシスコは多国籍の方やホームレスが多く住む街です。観光地ばかりではなく、アメリカの現状を見ることができ、社会科見学にもなると思います。

 

-海外の友人がアメリカを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

   サンフランシスコのミッション地区にある「ザンテピザ」というインド料理のお店に連れいきたいです。イタリア料理店を買収してインド料理店になったお店ですが、元々常連だったお客さんに、ピザを出してほしいと頼まれインド風ピザを作りました。多国籍の街ならではの料理で、ナンの生地にカレーソースやタンドリーチキンがのったピザです。とても美味しく、忘れられない味ですよ。

 

-普段、どのようにして週末を過ごしますか

  3歳の息子がいるので、家族で出かけたり、友達家族を呼んでホームパーティーをおこなったりします。ホームパーティーでおもてなしをすることが私も妻も好きです。妻は料理が上手で、和食やピザを生地から作ってふるまってくれます。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

   昔から公園が好きで、中でも駿府城公園は大好きです。初めて駿府城公園に行ったとき、公園内にあるお堀や東御門といった歴史的なものから色々な力を感じました。平日は昼休みに散歩したり、休日には息子と鯉に餌をあげに行ったりします。公園内は整備がされていて、とても綺麗だと思います。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

   静岡県に何店舗かあるお弁当やお惣菜を扱う「天神屋」に入るとワクワクします。ひじきや、きんぴらごぼう、静岡おでんなど、日本の家庭料理が大好きです。

 

-アメリカから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 久能山東照宮を案内したいです。通訳の仕事で何回か訪れているうちに、とても詳しくなりました。ただ観光地を訪れるのではなく、その場所の歴史や意味を知ってもらいたいと思います。社殿は山の上にあり、とても神秘的です。社殿まで行くまでには1,159段の石段があり、登っている途中にみえる景色が綺麗です。ロープウェイもあるので、案内する人によって選択できるのも良いですね。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

   外国人が帰国することなく活躍するためには、安定した仕事が必要だと思います。特に外国人は契約社員が多いと感じます。子どもや家族を養っていくためにも、正社員として採用してくれる会社が増えると良いと思います。

 

-静岡県の人々に一言

   日本に来て10年、そのうち半分は静岡県にいます。静岡県に来たばかりの頃は、日本語も仕事もわからず、たくさんの人に迷惑をかけました。しかし、みんな優しく丁寧に対応してくれました。おかげで少しずつ自信がつき、日本語が上手になり、社会人として大人になることができました。「ありがとう」と伝えたいです。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

  大都会が苦手な方は、少し東京から離れて静岡に来てみてください。富士山をはじめとする豊かな自然、おいしい食べ物、なんでも揃っています。日本本来の姿を感じることができると思います。大都市に挟まれ、通過の街になってしまっていますが、一度寄れば必ず魅力を感じることができますよ。

 

-紹介者(静岡市役所 男女参画・多文化共生課)から一言

 下は2歳から上は74歳と、老若男女問わず大人気のデイヴィッドさん。明るく優しい人柄と、仕事に対する真面目で丁寧な姿勢に絶大な信頼を集めています。これからも末永く静岡市に力を貸してくださいね!

 


挨拶から生まれる助け合いの心

静岡市役所 中国語相談員

スルグリンさん

第16回「Life in Shizuoka」では、静岡市役所で中国語相談員として翻訳や市役所を訪れた中国人の通訳などの仕事をしている内モンゴル出身のスルグリンさんを紹介します。

 

氏 名: スルグリン

出身国: 中国(内モンゴル)

居住地: 静岡市葵区

職 業: 静岡市中国語相談員

 

-どんな仕事をしていますか

 行政手続きなどで市役所を訪れた中国人の通訳や、表敬訪問や見学訪問での通訳、各課から依頼のある翻訳を行っています。他にも、広報静岡「静岡気分」の中国版を作成しHPにアップしたり、国際理解講座を子ども園で行ったりしています。

 

-話せる言語を教えてください

 モンゴル語、中国語、日本語です。日本語はモンゴル語と文法が同じだったこと、中国語で漢字を書くことに慣れていたこともあり、比較的勉強しやすかったです。

 

-内モンゴルをひとことで表現するとどんな場所ですか

 とにかく広いところです。また、冬は静岡県と違い木の葉が全て落ち、マイナス20℃くらいまで気温が下がります。人柄は、心が温かく家族や友達をとても大切にします。

 

-海外の友人が内モンゴルを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 果てしない草原に案内したいです。内モンゴルの中心地フフホトは都会でビルが多い街ですが、そこから2時間くらいでフフホトとは全く違う景色となります。そこで馬に乗ったり、ゲルに泊まったり、ミルクティーやチーズを味わいながら伝統的な体験をしていただきたいです。

 

-海外の友人が内モンゴルを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 結婚式やお祭り、大切な人をもてなす料理、羊の丸焼きでおもてなししたいです。内モンゴルの人は羊のお肉をよく食べます。骨ごと煮込んだり、しゃぶしゃぶで食べたりするのが有名です。しかし、北海道で有名なジンギスカンスタイルの食べ方は日本発祥のため、内モンゴルにはありません。

 

-普段、どのようにして週末を過ごしますか

 本を読んだり、映画館に映画を観に行ったりします。車で日帰り旅行に行くこともよくあります。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 日本平ホテルのテラスラウンジでコーヒを飲みながら景色を見るのが好きです。一面大きなガラス窓でパノラマビューが広がっています。天気のいい日は広い庭の向こうに富士山を見ることができますよ。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 お寿司やお刺身が大好きです。内モンゴルでは川魚を食べますが、生で食べる習慣はありません。日本に来て初めて生で魚を食べたときは、食べ慣れずヌルっとした食感で、あまりおいしいとは思いませんでした。しかし、静岡は魚が美味しく食べる機会も多くなり、どんどん好きになりました。マグロや貝のお寿司が特に好きです。他にも由比の名産、桜エビをかき揚げや生で食べるのが好きです。

 

-内モンゴルから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 内モンゴルには海がないので、駿河湾フェリーに乗って海と富士山を見ます。西伊豆で夕日を見ながら海の幸を満喫し、温泉に入ります。次の日は伊豆をドライブというコースが、初めて来る友達や家族の定番コースになっています。静岡県の西部では、浜名湖や、牧之原の茶畑、大井川鐡道のSLに乗って寸又峡へ行くのも喜ばれます。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 県民も、行政も外国人というカテゴリーにとらわれず、もっと受け入れてほしいです。日本に住んでいる外国人は、日本のことが好きで住んでいます。しかし、アパートを借りるのも、就職へ応募するのも外国人だからという理由で断られてしまうことがあります。外国人に対して日本人と同じように接し、受け入れる環境があれば外国人が活躍できると思います。

 

-静岡県の人々に一言

 近年、静岡県にも多くの外国人が暮らしています。外国人が身近になってきたので、たくさん交流をしてほしいです。お互いを受け入れて、助け合う社会を作っていけたらいいと思います。私は家に帰る際、近所の人に自ら挨拶するようにしています。最近では近所の人が「いってらっしゃい」「お帰り」と言ってくれるので、とても嬉しいです。お互いの顔を知ることで安心して住むことができます。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

 静岡県は外国人にあまり知られていませんが、富士山や豊かな自然がたくさんあります。人柄は穏やかで、気候はとても過ごしやすい所なので、是非静岡県を訪れてほしいです。

 

-紹介者(静岡市役所 男女参画・多文化共生課)から一言

  語学のスキルはもちろん、ユーモアのセンスも抜群のスルグリンさん。誰とでも気さくに接してくださり、スルグリンさんの周りはいつも笑顔が絶えません。静岡についての知識も豊富で、市にとってなくてはならない存在です!


プロバスケットボール選手が米国西海岸から西伊豆へ

西伊豆町スポーツ国際交流員

コディ・グレイさん

第17回「Life in Shizuoka」では全国で数少ないスポーツ国際交流員として西伊豆町でバスケットボールの指導をするアメリカ人のコディさんを紹介します。

  

氏 名:コディ・グレイ

出身国:アメリカ合衆国(ワシントン州シアトル市)

居住地:西伊豆町

職 業:スポーツ国際交流員(西伊豆町職員)

 

-どんな仕事をしていますか

  スポーツ国際交流員としてバスケットボールの講師をしています。主に中学校での部活動や小学校の体育の時間に子ども達にバスケットボールの指導をしています。

※スポーツ国際交流員:語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)の職種の一つで、特定種目のスポーツ専門家として指導を行う。201671日現在、全国に6人配置。

 

-話せる言語を教えてください

  英語です。日本語も少しだけ勉強していて分かる単語もありますが、話すことは難しいです。これからも勉強していきたいです。それ以外にスペイン語も少し話せます。

 

-アメリカをひとことで表現するとどんな場所ですか

 おいしい料理があり、プロフェッショナルのスポーツチームや選手がいるところ。シアトルは海鮮料理がすごくおいしいです。

 

-海外の友人がアメリカを訪れたら、どんなところへ案内しますか

  スポーツの大会、例えば野球やフットボールの観戦に行きたいです。

他にもフィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman’s Wharf)というシアトルの代表的な観光地があります。そこには公園やレストランが一体化している場所があるのですが、海産物を使ったおいしい海鮮料理を食べることが出来ます。そして、ウェストシアトルにある「アルキービーチパーク」(Alki Beach Park)を散歩しながら夕日を眺めることがおすすめです。

 

-海外の友人があなたの母国を訪れたら、どんな料理でもてなしますか

  バーベキューと海鮮料理。シアトルでは特にサーモンと牡蠣が有名です。

 

-普段、どのように週末を過ごしますか

  レストランに行ったり、ビーチにハイキングに行ったりします。お酒を飲むのも好きですし、運動も毎日かかさずしています。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

  西伊豆の乗浜海水浴場と沢田公園露天風呂です。温泉が大好きで、このインタビューも温泉に入っていて遅れてしまいました。すいません。

 

-静岡県(日本)の食べ物の中で一番好きなものは

  お好み焼きが好きですが、静岡の食べ物は全部おいしいので好きです。シアトルも海鮮料理が有名ですが、静岡の海鮮料理は新鮮でおいしいです。

 

-アメリカから家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 もちろん温泉です。他にも海水浴場や、まだ登ったことはありませんが、富士山です。最高の夕日スポット「堂ヶ島」にも案内します!

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 交通網が弱いです。西伊豆は電車が通っていないので、電車が通ればもっと外国人が働きやすくなると思います。

 

-静岡県の人々に一言

 仕事を頑張ることは大切ですが、息抜きもしっかりとしましょう。Work hard play hard!気楽にいきましょう。西伊豆の温泉に来てリラックスしてください。西伊豆町の新鮮なお魚を食べながら素晴らしい海と自然の景色を満喫してください。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡のPRをお願いします

  静岡県に住んでいる日本人は優しくしてくれるので感動しています。外国人にとって、日本の習慣は分からないことがたくさんあると思いますが、心配しないでください。美しい景色、おいしい料理、やさしい人に会えると思います。西伊豆の温泉、ビーチにぜひ来てください。

 

紹介者(西伊豆町)から一言

子ども達の人気者コディ先生は、学校の先生方、町役場の職員、地域の人たちからも好かれています。部活動や体育における熱心な指導、子ども達といっしょに流すさわやかな汗、誰とでも分け隔てなく交流する陽気な人柄、コディ先生は西伊豆町にとって魅力的な存在です。

 

※コディさんは平成29年8月に西伊豆町を退職し、アメリカに帰国されました。


家康と通信使の交流から400年 新たな友好親善は観光PR

静岡県国際交流員

李 錫泳さん

第18回「Life in Shizuoka」では2016年4月より静岡県観光振興課に赴任し、静岡県の魅力を韓国へ発信している、韓国人の国際交流員、李 錫泳さんを紹介します。

 

氏 名:李 (イ ソギョン)

出身国:大韓民国(ソウル)

居住地:静岡市葵区

職 業:静岡県国際交流員

 

どんな仕事をしていますか

 静岡県観光振興課で国際交流員として働いています。観光振興課では、韓国からの誘客事業を担当しており、来訪客のアテンド・通訳、書類の翻訳等をしています。また、県内の魅力ある旬のイベントや観光・宿泊施設を取材し、県のソウル事務所が運営しているブログを通じて観光情報を韓国人に向けて発信しています。観光振興の仕事以外では、県内の小中高校に行って、地理的にも文化的にも近い国である韓国と日本の違う点や似ている点を中心に紹介する等、異文化理解によって多文化共生を推進する仕事もしています。

 

話せる言語を教えてください

 韓国語と日本語です。日本語は高校時代、日本のレーシングゲームのソフトで遊んだことを通じて興味が湧き、1人で勉強を始めました。日本語学校に6か月ぐらい通って基礎知識を学び、どんどん日本語の勉強と日本が好きになり、大学で日本語・日本文学を専攻して4年間勉強しました。今年4月に静岡に来ましたが、日本での生活は初めてなので、毎日が勉強の連続です!

 

自分の出身国をひとことで表現するとどんな場所ですか

 韓国人は、日本に比べてせっかちな人が多く、物事をシンプルかつ早く進めようとする傾向があります。例えば、ネット通販で買い物したとき、日本では早くても2~3日かかりますが、韓国ではその日か翌日に届かないと、販売会社や宅配会社はお客さんから酷評を受けます。このように、誰もが忙しく、競争が激しい社会ですが、変化への対応も早く、世界でも一番デジタル・IT関係の産業・インフラが発達しています。

 また、焼肉、ビビンバ、チヂミなどおいしいものがたくさんあるので、私は周りの人に韓国のことを「食の旅」ができる国として紹介しています!

 

海外の友人があなたの母国を訪れたら、どんなところへ案内しますか

 ソウル市内の有名観光地を案内したいです。ソウルは韓国の全てが集まっているところで、韓国を知るためにはソウルに行くのが1番良いと思います。明洞(ミョンドン)をはじめ、仁寺洞(インサドン)、鐘路(チョンノ)、江南(カンナム)、東大門(ドンデムン)等、色々な見所と食べ物が楽しめるコースを作り、ソウルを一周します。

 

海外の友人があなたの母国を訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 肉料理が好きな人には韓国の美味しいお肉料理カルビ・ブルゴギ・サムギョプサル・ホルモン等を紹介します。お酒が好きな人には、焼肉と組み合わせて韓国の焼酎、またチヂミにマッコリがお勧めです。これら以外にも、ドッポッキ、クッパ、カキ氷等のB級グルメや人気のデザート等、人の好みに合わせてプランを作り、おもてなしをすることができます。

 

普段、どのように週末を過ごしますか

 起きたら、まず最初に洗濯や家の掃除をします。それから行きつけの食品スーパーに行って買い物をし、家の食料を補給します。天気がいい日は運動をしに外へ出かけ、ランニングをしたり、自転車に乗ったりしながら街中をぶらぶらしています。もちろん、県内で行われるお祭りやイベント、観光施設にも行きますので、見かけたら是非お声をかけてください!

 

静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 富士山がきれいに見えるところはどこでも好きです。富士山を目の前に散策ができる田貫湖も好きですし、海岸から富士山を眺めることができる三保の松原も、天気がいい日はついつい行きたくなるほど好きです。1ヶ所だけあげるとすれば「日本平」です。清水港と駿河湾を山頂から見下ろしながら、その向こうに見える富士山が最高ですね。

 

静岡県(日本)の食べ物の中で一番好きなものは

 一番好きな料理はラーメン(豚骨や醤油・塩ラーメン、つけ麺)ですが、うどん、そば等、日本の麺料理も大好きです。また日本のビールが好きで、ほぼ毎日飲んでいます。静岡グルメでは、静岡おでんや、静岡に初めて来た日に食べた、黒はんぺんフライが大好きです。

 

あなたの母国から家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 天気によって案内する場所が変わりますが、基本的に、日本平や三保の松原等、富士山の絶景スポットに案内したいと思います。それから、県内で日帰り入浴ができるところに行って温泉を楽しみ、お腹が空いてきたら、そこで地元の名物グルメを食べます。その他、カフェでお茶を飲んだり、家族(友人)が行ってみたい観光地に行く・ショッピングをするなど、ゆっくりとした旅を提供したいです。

 

外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 日本人と外国人がお互いに触れ合える機会を増やすことが大事だと考えています。実際に違う国の人とは会ってみないと分からないことが多いですね。しかし、自分から外国の人と接する機会を作るのは難しいです。交流会でもいいし、講演会等、外国人が自分の国の文化を紹介する場に参加して、普段、その国に対して気になっていたことを、自由に質問できる機会が増えたらいいなと思います。

 

静岡県の人々に一言

 アンニョンハセヨ! 韓国の国際交流員として、4月から静岡市に住んでいます。自然と食材が豊かで、気候も温暖、それだけに住みやすい静岡だと思います。さらに、日本の象徴でもある富士山をはじめ、様々な魅力あふれる観光地が位置している静岡県で、人生初めての日本での生活を満喫しております!

 韓国と日本は、お互いに一番近い国であり、長い時間、付き合ってきた親友だと思います。友達とは、いつも仲良くいられるわけではれなく、笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、仲がよい時も悪い時もありますよね?韓国と日本も同じだと思います。静岡は、日本と韓国の間で行われた平和交流の象徴である朝鮮通信使を開始した徳川家康が愛した街です。そのため、これからの日韓関係においても、静岡が日韓の架け橋になることを期待しております。今後ともよろしくお願いいたします。

 

最後に海外の人々に向けた静岡のPRをお願いします 

 私が住んでいる静岡は、日本における3大都市圏である「東京、名 古屋、大阪」の真ん中に位置し、交通も便利で、農業と工業が発達しているところです。 気候も1年中良いところで、日本47都道府県の中で5番目に旅行宿泊客が多いほど住みやすく、富士山をはじめ、恵まれた自然と絶景、美味しい食べ物がたくさんある、魅力溢れるところです。是非、静岡に来てヒーリングしてください


遠州を世界へ。世界を遠州へ。

株式会社はまぞう

廖 珮荏さん

第19回「Life in Shizuoka」では、株式会社はまぞうで遠州地域と世界を繋ぎ、更なる地域活性化を目指す、台湾出身の廖 珮荏さんを紹介します。

 

氏 名:廖 珮荏(りょう はいにん)

出身国:台湾(台中市)

居住地:湖西市

職 業:株式会社はまぞう勤務

 

-どんな仕事をしていますか

 私の勤務している株式会社はまぞうは、ブログのポータルサイトを運営し、浜松市を中心に遠州地域に密着した情報を発信しています。私は浜松の情報を台湾へ発信する仕事や、地元の企業が台湾へ進出する際のアドバイスやマーケティングをしています。他にも新規事業として、遠州地域にいる外国人留学生の就職サポートをしています。遠州地域には優秀な留学生がたくさんいます。しかし、多くの留学生は求人情報を求めて都会へ出てしまっています。静岡県が嫌いになったわけではなく情報がないのです。優秀な留学生と地域の企業をマッチングしていけば遠州地域が活性化すると思います。

 

-話せる言語を教えてください

 日本語、台湾語、中国語と、コミュニケーションできる程度の英語です。私の祖父と祖母は日本に留学経験があり、台湾で日本語教師をしていました。そのため、小さい頃から日本に親しみを感じていました。4年半前、静岡にいる親戚を頼って来日し、浜松の大学院と日本語学校へ通うために湖西市に住み始めました。来日してから日本語の勉強を始めたので、苦労したことを鮮明に覚えています。現在は外国語への対応が増えてきていますが、市役所での手続きや、コミュニケーションの場が少なかったことに苦労しました。

 

-台湾をひとことで表現するとどんな場所ですか

 台湾の原住民や、中国、日本との歴史や文化がつまった国です。人の心はとても温かく、親日の民族です。また、美味しい食べ物を楽しめる国でもあります。

 

-海外の友人が台湾を訪れたら、どんなところへ案内しますか

 台湾中部にある阿里山(アリサン)へローカルな電車に乗って行きます。お勧めは朝です。朝日や景色を堪能してほしいです。

 夜に案内したいのが九份(キュフン)です。台北の東側に位置し、台湾の昔の街並みが広がっています。夜景がとても綺麗なので、それを眺めながらお茶を飲んだりして過ごしたいです。

 

-海外の友人が台湾を訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 台湾は小籠包のイメージが強いと思いますが、それ以外にもローカルな食べ物がたくさんあるので紹介したいです。お勧めは、麺線(ミェンシェン)という温かくとろみのついた麺料理です。麺はツルツルしていて、日本のそうめんに似ています。以前、日本の友達を連れて行ったら好評でした!他にもマンゴーの綿綿冰(ミェンミェンピン)は日本のかき氷とは違い、氷がフワフワしていて美味しいです。

 日本の方は、ハッカクという少し独特な匂いの調味料が苦手な方が多いですね。その人に合わせておいしいお店を選んで案内したいです。

 

-普段、どのようにして週末を過ごしていますか

 休みの日は、イベントに参加したり、友達と出かけたりします。友達と出かける時は、遠州地域の美味しいご飯屋さんや、可愛い雑貨屋さんを探して行くのが好きです。学生時代より現在の方が、車や電車を使って広い範囲を見ることができるようになりました。なるべく日本人と接する機会を増やし、少しずつでも心地よく過ごせるような生活環境を作っていきたいです。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 浜名湖を一望出来る舘山寺や、浜名湖を眺めながら入ることができる天然温泉が大好きです。静岡県の西部で遊ぶことが多いですが、今年こそ伊豆へ行ってみたいと思っています。静岡県は東西に長い県なので、もっと中部や東部の観光地を知って楽しみたいです。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

   うどんが好きです。来日して初めての食事がうどんでした。どこで食べたのか忘れてしまいましたが、とても美味しかったのを覚えています。

 他にも、はまぞうには社食があります。温かい日本の家庭料理を食べることができるので、毎日とても楽しみにしています。最近食べた中ではシチューがとてもおいしかったです!また、私の苦手なものを覚えていてくれたり、インターンシップに来ている留学生の宗教にも配慮してくれたりと愛情を感じます。

 

-台湾から家族(友人)が訪ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

    日本と静岡県のシンボルである富士山へ連れていきたいです。まだ、私自身も富士山に登ったことがないので、登ってみたいです。冬の時期の富士山は白い帽子をかぶっているみたいで可愛いですね!

 もう一つは私の好きな舘山寺と舘山寺の温泉です。台湾にもたくさんの温泉があり、みんな温泉が大好きです。しかし、台湾の温泉は街から少し離れたところにあります。舘山寺は、お寺・新鮮な料理・温泉の全てが近くに揃っていて、一日楽しめる魅力的な場所です。浜名湖も綺麗なので、船に乗るのもいいですね。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

 静岡県にいる外国人を受け入れて、交流してほしいです。それには、外国人が就職できるような情報発信と、生活交流の出来る場所が必要だと思います。

 国際交流イベントを主催する場合は、イベントのチラシをただ貼るのではなく、外国人留学生がいる学校へアプローチして直接呼びかけることが大切です。学校や先生からイベントを紹介されれば、学生は友達同士誘い合って参加しやすくなると思います。写真などイベントの内容がわかるものがあるとイメージしやすいですね。イベントに参加することで、人との繋がりや交流の場が広がると思います。

 

-静岡県の人々に一言

 静岡県は外国人にとって住みやすい街です。しかし、住みやすい街から働き甲斐のあるダイバーシティーにするために、地域貢献が出来るグローバル人材、外国人材の確保が出来たらいいなと思っています。少しでも静岡県から海外へ産業と観光を深く繋げていきたいです。

 

-上司の方から一言

 素晴らしい笑顔で、いつも会社に明るい空気を吹き込んでくれています。

 彼女にしかない「強み」、個性をもっともっと発揮してもらい、静岡県と台湾の経済発展のためにぜひ力を貸してほしいと思っています。 素晴らしい才能を持っていますので自信を持って、チャレンジしていってほしいですね。期待しています。


静岡県とアメリカの魅力を発信 国際交流と多文化共生の促進

静岡県国際交流員

エヴァン・ブラッケンさん

第20回「Life in Shizuoka」では、2016年8月より静岡県多文化共生課に赴任したアメリカ人の国際交流員、エヴァン・ブラッケンさんを紹介します。

 

氏 名: エヴァン・ブラッケン

出身国: アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 

居住地: 静岡市葵区

職 業: 静岡県国際交流員

 

-どんな仕事をしていますか

 静岡県多文化共生課で国際交流員として働いています。静岡県の国際交流と、静岡県民の多文化理解を促進するために、外国人県民の方への情報提供や庁内パンフレットの英訳、県内の小中学校等への出前教室でアメリカの文化や暮らしを紹介しています。その他には各種イベントを開催し、県民の皆さんに多文化に触れる機会を提供しています。

 

話せる言語を教えてください

 英語、日本語、スペイン語(日常会話のレベル)です。高校時代に日本人交換留学生と交流したことがきっかけで日本語に関心を持ちました。それから、日本語の学習に積極的に取り組み始めました。勉強を始めて一年ほど経った時、千葉県に半年間留学しました。

 また、さまざまな国の言葉に興味があったので、大学では外国語を専攻しました。「アジアだけではなくて、世界のいろいろなところに行ってみたいな」と思い、大学3年生の時は半年間スペインへ留学しました。スペインに留学したばかりの時は、一切スペイン語が話せず苦労しましたが、アメリカに帰国する時には日常会話ができるぐらいのレベルに達しました。しかし、帰国してからはスペイン語を使う機会が少なく、ほとんど忘れてしまいました。

 

-アメリカをひとことで表現するとどんな場所ですか

 広くて、複雑で、美しい国です。アメリカは面積が広い国なので、綺麗なところがいたるところにあります。しかし、医療費が高いこと等の社会問題も多く、貧富の差があるため、必ずしも住みやすいところとは言えません。最近は大統領選等が話題になったので、自分の国を少し恥ずかしく思うこともあります。それでも自国が大好きなので、日本から応援していきたいと思っています。

 

海外の友人がアメリカを訪れたら、どんなところへ案内しますか

 自然が大好きなので、ワシントン州西部にあるオリンピック国立公園に案内したいと思います。美しい森林と「全米で最も美しいビーチトップ10」に選ばれた海岸の両方が揃っています。

 他にも、サンフランシスコ市とニューヨーク市は必ず案内したいです。どちらも都会ですが、雰囲気が全く違って、アメリカの西海岸と東海岸の文化の違いをきちんと味わえるところです。

 

海外の友人がアメリカを訪れたら、どんな料理でもてなしますか

 出身地であるニューメキシコの料理です。昔、ニューメキシコ州はメキシコの領土でした。19世紀になるとアメリカ合衆国に併合されましたが、今でもメキシコの雰囲気が各地に色濃く残っています。これは料理にも反映されていて、ニューメキシコの代表的な名物料理は青唐辛子を使った料理です。この唐辛子は、サルサをはじめ、様々な料理に用いられていて、とてもおいしいです。

 

普段、どのように週末を過ごしますか

 友達と遊んだり、日帰り旅行に行ったりします。長い休暇があるときは、国内旅行に行くのも好きです。今まで、鎌倉、大阪、京都、三重、札幌、長崎、名古屋など、色々なところを旅してきました。

 また、自分の部屋の掃除や、家でマッタリしていることもあります。料理するのも大好きなので、よく新しいレシピにチャレンジしています。

 

-静岡県の中で一番好きな場所はどこですか

 静岡県内には好きなところがたくさんありますが、伊豆半島が一番好きです。ビーチがすごく綺麗で、住んでいる方々も優しいです。車を持っていないので今は行くのが少し難しいですが、いずれ車を手に入れたら、伊豆半島のいろいろなところを回ってみたいと思っています。

 

-静岡県(日本)の食べ物のなかで一番好きなものは

 静岡県の名物である桜エビを使った料理が一番好きです!桜エビのかき揚げはサクサクしていておいしいですね。アメリカ人は目玉が付いている食べ物を嫌う人が多いですが、私は小さくてかわいいと思います。

  日本の料理の中では、「つけめん」が一番大好きな料理です。静岡市にもすごくおいしい「つけめん」を食べることが出来るお店がいくつかあります。

 

-アメリカから家族(友人)が尋ねてきたら静岡のどこへ案内しますか

 「静岡」といえば、やっぱり富士山を見てほしいと思います。富士山が見える伊豆半島、三保の松原等を案内したいです。

 

-外国人の活躍しやすい静岡県になるために何が必要だと思いますか

  静岡県内の学校は、もっと外国人留学生を受け入れた方が良いと思います。東京や大阪等の都市部に比べ、地方の学生は外国人と親しくなる機会が少ないように感じます。親しくなる機会があれば、同じ空間にいても、外国人という意識や違和感がなくなると思います。

  もう一つは、外国人にとって、もっと観光しやすい環境をつくることです。観光案内所で英語の話せる人材を雇用することや、県内の電車やバスの中にある電光掲示板に英語表記をすることができたらいいと思います。

 

 -静岡県の人々に一言

 私のことを温かく受け入れて頂きありがとうございます。これまでに面白くて優しい人にたくさん出会い、助けてもらったり、友達になったりしました。そういった出会いを大切にしながら、今後も、静岡の秘めた魅力をどんどん発見していくことを楽しみにしています。よろしくお願いします。

 

-最後に海外の人々に向けた静岡PRをお願いします

  豊かな自然、おいしい食べ物、忘れられないくらい綺麗な風景。静岡県はとても恵まれた所だと思います。言うまでもなく、県内のさまざまな所から見える富士山は絶景です。

  その上、一年を通じて気候が良いので、旅行先としてだけではなく、日々の生活を送るのにもいいところです。また、東京や名古屋からも近いので、とても便利です。今後は海外の人々にもっと静岡を知ってもらいたいと思います。ぜひ、静岡に遊びにきませんか?